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真空管の交換(1)

 Replacing vacuum tubes.

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冬の夜を少しでも楽しもうと数年前に中華製の真空管アンプを購入しました。サブとして使っている古い2ウェイのスピーカーにたまにつなげてます。雰囲気を楽しむためで高価なものではありません。

で、スピーカー側の性能の低さが問題の大部分と思っているものの少しでも音質が向上できないかと真空管を交換してみることにしました。ただし、元々が音質にこだわったものではないのでパワー管(出力管)はそのまままにプリ管(初段管)のみの交換です。それも入手しやすいお手ごろ価格の製品です。(出力管のビンテージ品などは大変高価ですし、入手も困難です。プリ管はそこまではありませんがそれでも様々あります。)

ベース機は2台あって、1台は 出力管 300-B のシングル、もう1台は EL34 のプッシュプルです。今回(1)では 300-B 機の交換です。

真空管の入手は一般的なもの(ギターアンプなどで今でも需要が多い型番など)は通販で簡単に入手できます。逆に販売店がいくつもあるのでお店選びが大変かもしれません。楽器店で取り扱っている場合もあります。

さて、今回は真空管の専門店から購入しました。そのお店は自社のサイトから注文できますが、アマゾンにも出品していて若干ですが割安だったのでアマゾンから注文しました。そのお店を選んだ理由は求める真空管が一度にそろうからと言うこともありました。

レターパックで到着

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販売店でチェック、72時間のエージング済み。1年保証付き。

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↓ 写真上の3本が今回の交換て使うロシア(ソブテック)製のものです。下の4本は EL34 機の交換で使うスロバキア( JJ エレクトロニック)製のものです。

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1本目、6SL7-GT(ロシア表記は6H9C)

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 本体から抜いた球 ~ 中華製・曙光 6N9P(英語表記)

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互換球 ~ 型番がたくさんあって大変です。元々は アメリカ製 6SL7、それがソビエト製のロシア表記で 6H9C、そのまた互換品の英語表記が6N9P … こんがらがります。

↓ まずは手前真ん中の1本を交換 ~ 奥に見える真空管がソブテック製だったのでそれに合わせました。

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一旦音出しをして、冷ましてから両側の2本を交換しました。

6SN7-GT x 2本

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ロシア表記 6H8C

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本体から抜いた球 ~ 6H8C

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「あれ~、うり二つ。」~ 五角形マークは同じで、新しい方には型番などの追加印字があるだけで同じもののようです。

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抜いた球のハカマ(ベース)には 73 の印字、そして裏には CCCP(ソビエト社会主義共和国連邦)の文字が。 

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新しいものは 79 の文字が見えるものの裏はピン番号のみ。

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73 と 79 の違いは…? ソ連の崩壊はいつだっけ? ~ 調べると1991年でした。

ちなみに信頼性が高いとされる真空管は軍需規格品です。同じ型番でも JAN 規格と言われます。また、型番自体が異なることもあります。そして、長いこと真空管を軍用品として使ってきたソビエト・ロシア製も比較的に品質が良いとされています。現在でも旧ソ連地域で製造されています。一方、出回っているアメリカ製や日本製はかつての中古品や新古品(NOS ニュー・オールド・ストック)です。ごく少数が現行品としてないこともありませんがそれとて入手は難しくまた高価です。人気のビンテージ球などオークションで高値が付くこともあり、生半可な知識では取引できないものもあります。そして現在、ロシア製と並んで入手できるのが中国製です。近年豊かになった中国でのオーディオ人気により新興の真空管メーカーが誕生しています。

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3本の交換が終わり音出しをしました。違いは、…? 気分的なものかな。試聴は Holly Cole の Temptation (1995年)。

↓ 購入した頃は 6SN7(特に右)がグロー発光してましたが、

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交換した球は光りませんでした。(発光しないのが通常)

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PSVANE(中国)製の 300B はまだ光ってます。本物のグロー放電だと良くありませんがガラス表面が光るのは問題なしです。

さて、次は EL34 プッシュプル機のプリ管交換です。300Bよりも新しい真空管で、プリ管も MT管(ミニチュア球)です。今回交換したプリ管の形状は GT管、写真の 300B は ST管です。(野菜の)ナス型の 300B や タマネギ型の 6SN7 なども差し替えてみたいですが値が張ります。本体に対してオーバースペックになりそうですが、趣の違いを楽しめそうです

※真空管機器は高電圧が使われておりコンデンサーに残っていることもあります。抜き差しだけでも慎重に行わなければなりません。